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原稿進行状況&漫画の描き方紹介
2006 - 05/10 [Wed] - 22:50
本日、一番時間がかかったコマを元に、
ペンの使い方を抑えて生きたいと思います。
今回お手本とするのは、
『Golyi Korol』第1話のP14・3コマ目です。
以下の文章を読む前に、
ネームを別ウィンドウで開いて原稿とネームを比べてみるとより楽しめます。
(ネームはCyber Utopiaにて掲載中)
■ 『Golyi Korol』第1話のP14・3コマ目(下書き済)

(すべての画像はクリックで拡大できます)
これですね。
構図的にかなり難しい箇所だったので、
ついつい後回しにしてました。
今日はこのコマにペン入れしてみましょう。
ちなみに、
『ペン入れ』とは、
下書きの絵にインクをつけたペンで清書することをいいます。
わたしが使う道具はこちら↓
■ 漫画家必須道具

上から
黒インク
Gペン
丸ペン
0.1mmロットリング(ペン)です。
漫画に使用するペンはたいてい、
こういったペン先にインクをつけて描くタイプになります。
インクは200?300円。
Gペンと丸ペンは握る部分とペン先が別売りになっていて、
軸は1本100円程度、
ペン先は5つセットで200?400円程度です。
ロットリングは3000?5000円とかなり高いです。
ちなみに原稿用紙は50枚入りで300?400円。
Gペンは主線を描くときに使用します。
比較的太い線が描けますが、
縦に引くと太い線が、
横に引くと細い線が描けるペンです。
濃淡が良く出せるペンです。
丸ペンは細い線を描くときに使用します。
わたしはほとんどこのペンを使っています。
まず、
Gペンを使って主線を引いていきます。
どれを主線にするか判断するためにはちょっとだけ経験がいりますが、
キャラクターの輪郭はGペンで描くことを覚えておけばある程度かけます。
■ Gペン完了!

漫画を描くペンといえばGペン!
というくらいGペンは有名ですが、
上の写真のように意外に使われません。
次に丸ペンで細い線を入れていきます。
Gペンで描かなかったところ以外のほとんどすべてをこの丸ペンで描くのですが、
髪の毛はかならず丸ペンで描くようにすると絵が上手くみえます。
髪の毛は細い線でないと不自然になってしまうのです。
■ 丸ペン完了

わたしは
顔のパーツや服のしわは必ず丸ペンで描くようにしています。
ここまで描いたらあとは細かいところの修正になります。
ひとまず下書きを丁寧に消しましょう。
■ ペンのみの原稿

これでほとんど完成ですが、
翔君の肩のラインが気になります。
ここは光が当たっていて、
明るいところと暗いところを分けようと残しておいたものです。
どのように描くかは説明が難しいので、
先に完成図を見てもらいましょう。
■ ペン入れ完成!

このように細い線をいくつも引いて放射線にするのです。
この細い線はロットリングを使用しています。
定規が必要になる線なので、
インクより線が引きやすくなるのです。
ただ、
この線はやや曲線になっているので、
一般的な定規ではきれいにひけません。
そのとき使えるアイテムはこちら↓
■ 雲形定規

あらゆる曲線に対応するために作られた定規です。
これは一番小さいサイズで値段は200円。
この定規を使用して放射線を描いていきます。
あとは涼子さんの髪の生え際に丸ペンで影をつけていきました。
漫画では涼子さんの髪が真っ白なので、
こうして影をつけないとなんだか平面な絵になってしまうのです。
最後にべた塗りをします。
が、べた塗りはアシスタントに任せるので、
べた塗りの箇所は×印をつけておきます。
べた塗りとは、
真っ黒に塗りつぶすことをいい、
筆ペンを使用して塗りつぶすのが一般的です。
以上がペンの使い方です。
今日は5コマくらいペン入れができました。
漫画って意外に時間がかかるものですね…
次回の漫画製作時にまた新しいノウハウを紹介します。
■ 関連サイト
Cyber Utopia -管理人のHP
はい、
今日から新しいカテゴリー【漫画製作】を追加いたしました。
この【漫画製作】では、
現在製作途中の漫画の進行状況から
漫画の描き方レッスンまで、
非常に貴重な情報もりだくさんの記事を紹介していきます。
【漫画製作】第一回目の記事は、
今日描いた漫画を使って漫画の描き方、ペンの使い方を学ぼう!
の、コーナーです。
ってか、
今日という日のほとんどを漫画製作に費やしたので、
これしか描くことがありません。
できるだけためになるように書きますから、
あまり面白くなくても勘弁してください。
本日、一番時間がかかったコマを元に、
ペンの使い方を抑えて生きたいと思います。
今回お手本とするのは、
『Golyi Korol』第1話のP14・3コマ目です。
以下の文章を読む前に、
ネームを別ウィンドウで開いて原稿とネームを比べてみるとより楽しめます。
(ネームはCyber Utopiaにて掲載中)
■ 『Golyi Korol』第1話のP14・3コマ目(下書き済)

(すべての画像はクリックで拡大できます)
これですね。
構図的にかなり難しい箇所だったので、
ついつい後回しにしてました。
今日はこのコマにペン入れしてみましょう。
ちなみに、
『ペン入れ』とは、
下書きの絵にインクをつけたペンで清書することをいいます。
わたしが使う道具はこちら↓
■ 漫画家必須道具

上から
黒インク
Gペン
丸ペン
0.1mmロットリング(ペン)です。
漫画に使用するペンはたいてい、
こういったペン先にインクをつけて描くタイプになります。
インクは200?300円。
Gペンと丸ペンは握る部分とペン先が別売りになっていて、
軸は1本100円程度、
ペン先は5つセットで200?400円程度です。
ロットリングは3000?5000円とかなり高いです。
ちなみに原稿用紙は50枚入りで300?400円。
Gペンは主線を描くときに使用します。
比較的太い線が描けますが、
縦に引くと太い線が、
横に引くと細い線が描けるペンです。
濃淡が良く出せるペンです。
丸ペンは細い線を描くときに使用します。
わたしはほとんどこのペンを使っています。
まず、
Gペンを使って主線を引いていきます。
どれを主線にするか判断するためにはちょっとだけ経験がいりますが、
キャラクターの輪郭はGペンで描くことを覚えておけばある程度かけます。
■ Gペン完了!

漫画を描くペンといえばGペン!
というくらいGペンは有名ですが、
上の写真のように意外に使われません。
次に丸ペンで細い線を入れていきます。
Gペンで描かなかったところ以外のほとんどすべてをこの丸ペンで描くのですが、
髪の毛はかならず丸ペンで描くようにすると絵が上手くみえます。
髪の毛は細い線でないと不自然になってしまうのです。
■ 丸ペン完了

わたしは
顔のパーツや服のしわは必ず丸ペンで描くようにしています。
ここまで描いたらあとは細かいところの修正になります。
ひとまず下書きを丁寧に消しましょう。
■ ペンのみの原稿

これでほとんど完成ですが、
翔君の肩のラインが気になります。
ここは光が当たっていて、
明るいところと暗いところを分けようと残しておいたものです。
どのように描くかは説明が難しいので、
先に完成図を見てもらいましょう。
■ ペン入れ完成!

このように細い線をいくつも引いて放射線にするのです。
この細い線はロットリングを使用しています。
定規が必要になる線なので、
インクより線が引きやすくなるのです。
ただ、
この線はやや曲線になっているので、
一般的な定規ではきれいにひけません。
そのとき使えるアイテムはこちら↓
■ 雲形定規

あらゆる曲線に対応するために作られた定規です。
これは一番小さいサイズで値段は200円。
この定規を使用して放射線を描いていきます。
あとは涼子さんの髪の生え際に丸ペンで影をつけていきました。
漫画では涼子さんの髪が真っ白なので、
こうして影をつけないとなんだか平面な絵になってしまうのです。
最後にべた塗りをします。
が、べた塗りはアシスタントに任せるので、
べた塗りの箇所は×印をつけておきます。
べた塗りとは、
真っ黒に塗りつぶすことをいい、
筆ペンを使用して塗りつぶすのが一般的です。
以上がペンの使い方です。
今日は5コマくらいペン入れができました。
漫画って意外に時間がかかるものですね…
次回の漫画製作時にまた新しいノウハウを紹介します。
■ 関連サイト
Cyber Utopia -管理人のHP
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ペンを取り替えるタイミング
>こなゆきさん
楽しんで読んでもらえてよかったです!
楽しみにしていただいたこなゆきさんに喜んでもらえたらわたしはかなりの満足です!
んで、
Gペンと丸ペンの取替え時期なのですが、
正確なものはございません。
デザインカッターのはこぼれのように、
描きづらいなぁと思えばとりあえればいいのです。
ですが、
あまり経験がないので分かりづらいかもしれません。
ある漫画家によると、
ペン先は1ページに1つ消費する
そうです。
でも、
わたしはそんな勇気がないので、
それを1ページを基準にして、
2ページ3ページ使っていますが、
やっぱりすぐ使えなくなってしまいますね。
だいたい、
漫画を描く道具なんて決まっていないのですよ。
原稿用紙の大きさや文字の大きさは印刷の関係で決まっていますが、
描く道具については全く決まっておりません。
ですからボールペンでも一向に構わないのです。
ただ、
描きやすさを追求したものが今の漫画の道具であることは違いありません。
楽しんで読んでもらえてよかったです!
楽しみにしていただいたこなゆきさんに喜んでもらえたらわたしはかなりの満足です!
んで、
Gペンと丸ペンの取替え時期なのですが、
正確なものはございません。
デザインカッターのはこぼれのように、
描きづらいなぁと思えばとりあえればいいのです。
ですが、
あまり経験がないので分かりづらいかもしれません。
ある漫画家によると、
ペン先は1ページに1つ消費する
そうです。
でも、
わたしはそんな勇気がないので、
それを1ページを基準にして、
2ページ3ページ使っていますが、
やっぱりすぐ使えなくなってしまいますね。
だいたい、
漫画を描く道具なんて決まっていないのですよ。
原稿用紙の大きさや文字の大きさは印刷の関係で決まっていますが、
描く道具については全く決まっておりません。
ですからボールペンでも一向に構わないのです。
ただ、
描きやすさを追求したものが今の漫画の道具であることは違いありません。
ほぉ~
ほんとに手間がかかるんですね~。
普段見ることのできない世界が見れたような気がします!
あの「雲形定規」使い道ないけどちょっと欲しい(笑)
普段見ることのできない世界が見れたような気がします!
あの「雲形定規」使い道ないけどちょっと欲しい(笑)
文房具屋さんにおいてありますよ~
>りょうさん
「雲形定規」は一般的な文房具屋さんにおいてありますよ。
写真に載っている雲形定規が先日ぽっきり折れてしまったので、
新しいものを買いに行きました。
文房具屋さんって、
こんなのがあるんだ~
っていう刺激があって楽しいですよ。
「雲形定規」は一般的な文房具屋さんにおいてありますよ。
写真に載っている雲形定規が先日ぽっきり折れてしまったので、
新しいものを買いに行きました。
文房具屋さんって、
こんなのがあるんだ~
っていう刺激があって楽しいですよ。
すごいですね。
僕も漫画家めざしてがんばります
応援お願いします
僕も漫画家めざしてがんばります

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がんばってください
>日向さん
最近は忙しすぎてペン入れが進んでいませんが、
がんばってください。
私も応援していますよ!
最近は忙しすぎてペン入れが進んでいませんが、
がんばってください。
私も応援していますよ!
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しかし、やっぱり手間と時間がかかる作業なんですね、漫画製作とは。
(高校時代に、時間節約のため、A4紙を半分に折ったものにボールペンで漫画の真似事を描いていた自分が恥ずかしいっす・・・笑)
ところで、Gペンや丸ペンについて、ペン先の交換時期が未だよく見極められません。
デザインナイフのように、切れ味の鈍り具合や小さな刃こぼれを感じることができればいいのですが・・・。
一つのペン先で、どのくらい粘れるものなのでしょうか?
「ペンからこんな反応を感じたら交換しとけ」みたいな「めやす」があれば、ぜひおしえてください。
よろしくおねがいします☆