![]() |
トップページ > 漫画製作 > 漫画製作のプロセス | |||
漫画製作のプロセス
2006 - 06/19 [Mon] - 22:48
漫画製作の基本的な流れは以下のとおりです。
どれもこれも非常に時間のかかる作業です。
そしてすべてが良い漫画を描くために必要なプロセスです。
一つ一つのプロセスについて簡単に説明していきます。
■ ネタを考える
ネタは漫画を描くための起動力、
きっかけとなるものであり、
このネタがその漫画の色を決定します。
といっても、
ネタなんて簡単に見つかるものではありません。
ネタを考えるプロセスはいろいろあります。
「読者にこんなことを考えさせたい」
「はらはらドキドキする漫画を描きたい!」
「リアリティを極限まで追求する」
などです。
基本的には、
読み終わった読者にどんな影響を与えたいかを考えていくと、
おのずとネタが浮かんでいきます。
「サッカーの漫画を描きたい」
というような、
読者のことをあまり意識できていない状態でいると、
自己満足に終わってしまう漫画になってしまうので注意が必要です。
■ キャラ作成
ネタを考えたら、
今度はストーリーを考えなければなりません。
ネタを思いついた時点で、
ある程度ストーリーの大筋は決まっていきます。
あとはキャスティングでストーリーに味付けを加えていくのが、
後に面白い漫画に仕上がっていく要因になっていきます。
いきなりストーリーの細かいところまで詰めてしまうと、
なんだか間が単調な漫画になりがちになってしまいます。
ストーリーを作る前に、
いくつかキャラ設定をつめていったほうが面白い仕上がりになったり、
最初の段階では想像できなかったような奇想天外な展開が盛り込めたりするようになります。
キャラ作りのプロセスに決まった方法はありませんが、
身近な人をモデルに使うと楽にキャラクターが出来上がってきます。
一見強そうないじめっ子でも、
実はナイーブな一面を持っていたりします。
そういったギャップをたくさん盛り込んでいくと、
漫画に深みが増したり、
ギャグの要素になったりします。
キャラ作りで重要なのが主人公です。
主人公というと、
なんでもできるスーパーマンのような主人公を作りたくなってしまいますが、
完璧な主人公では漫画の面白味が半減してしまいます。
漫画はたいてい、
主人公の成長を描いていますので、
主人公のスタートラインはかなり低いほうが展開の幅が大きく取れます。
主人公は「長所」よりも「短所」を多く設定しましょう。
■ 起承転結のストーリー作成
さて、
いよいよストーリー作成に取り掛かります!
この段階ではおおまかなストーリーを作成していきます。
漫画は、
最初の1コマ目にインパクトのあるシーンを入れるのが定石です。
連載の最初で読者の目を引かなければならないからです。
ですから漫画で言う「起承転結」は、
「起」…最初にインパクト!ストーリー開始。
「承」…ストーリーがだんだんつかめてくる。
「転」…展開が大きく変わる。
「結」…「転」が解決する
という構成になっています。
「転」の内容に気をおきがちですが、
「起」も重要な要素なので気をつけましょう。
また、
「起」から「結」にかけて、
読者のテンションがだんだん上がるような構成にするよう心がけましょう。
■ プロット作成
ついに漫画のストーリーを完成させる時が来ました。
このプロットという段階でストーリーを完成させます。
プロットとは脚本のようなものです。
漫画での各キャラクターの台詞から物語の展開までを文章にして書き記していきます。
プロットの作成の仕方は人それぞれです。
小説のようにすべてを文章に起こし、
ひとつの物語を完成させる人もいれば、
アバウトにキャラの動きだけを記す人もいます。
この段階で、
キャラクターの設定が活きてきます。
■ ネーム作成
プロットでストーリーが完成したら、
いよいよ絵を描いていく工程に移っていきます。
ですが、
いきなり原稿用紙に漫画を描いていくわけではありません。
ネームとは、
漫画の原稿用紙に描く絵の設計図のようなものです。
まっさらな紙(まっさらであればどんな紙でもいいです。裏紙でもかまいません)に線を引いていき、
簡単にキャラクターを描いていきます。
漫画を描いていけばわかりますが、
コマ割と、キャラと吹き出し(キャラの台詞が入る、風船のようなもの)の配置が非常に難しいのです。
このネーム段階では、
それらの配置を決めていきます。
配置の仕方によって、
読者に与える印象ががらりと変わってくるので、
この段階での妥協はしないようにしましょう。
■ 原稿に下書き
ネームが完成したところで、
今度はそのネームを見ながら原稿に下書きしていきます。
下書きの仕方の注意事項などは次回詳しく述べることにしますが、
この段階では、
下書きで描いた絵のレベルがそのまま印刷時に影響してくるので、
絵のレベルを上げていくように努力しましょう。
■ 原稿にペン入れ
ペン入れに関しては以前述べたので、
そちらの記事を参照してください。
参照:
原稿進行状況&漫画の描き方紹介
漫画でよく見る集中線を描いてみよう!
今日の漫画製作状況と枠線引き
■ 修正・トーン貼り
いよいよ仕上げの段階、
これが終わると漫画が完成です!
詳しい説明は後ほど。
各プロセスを簡単に説明しましたが、
次回、
実際に行っているわたしの漫画の作成の流れを振り返って、
今日紹介した漫画製作の基本的な流れに照らし合わせていこうかと思います。
漫画のペンの使い方や漫画の道具の紹介はいろいろしてきましたが、
漫画の原稿にペンを入れるまでにはかなり長いプロセスがあります。
順番が逆になってしまいましたが、
今回は漫画が完成するまでの基本的な流れを紹介したいと思います。
実は漫画の原稿に移行するまでには、
想像以上に長いプロセスが存在します!
以下の文章を読むと、
週間漫画雑誌を軽々しく読めなくなってしまうこと請け合いです!
漫画製作の基本的な流れは以下のとおりです。
ネタを考える
↓
キャラ作成
↓
起承転結のストーリー作成
↓
プロット作成
↓
ネーム作成
↓
原稿に下書き
↓
原稿にペン入れ
↓
修正・トーン貼り
↓
完成!
どれもこれも非常に時間のかかる作業です。
そしてすべてが良い漫画を描くために必要なプロセスです。
一つ一つのプロセスについて簡単に説明していきます。
■ ネタを考える
ネタは漫画を描くための起動力、
きっかけとなるものであり、
このネタがその漫画の色を決定します。
といっても、
ネタなんて簡単に見つかるものではありません。
ネタを考えるプロセスはいろいろあります。
「読者にこんなことを考えさせたい」
「はらはらドキドキする漫画を描きたい!」
「リアリティを極限まで追求する」
などです。
基本的には、
読み終わった読者にどんな影響を与えたいかを考えていくと、
おのずとネタが浮かんでいきます。
「サッカーの漫画を描きたい」
というような、
読者のことをあまり意識できていない状態でいると、
自己満足に終わってしまう漫画になってしまうので注意が必要です。
■ キャラ作成
ネタを考えたら、
今度はストーリーを考えなければなりません。
ネタを思いついた時点で、
ある程度ストーリーの大筋は決まっていきます。
あとはキャスティングでストーリーに味付けを加えていくのが、
後に面白い漫画に仕上がっていく要因になっていきます。
いきなりストーリーの細かいところまで詰めてしまうと、
なんだか間が単調な漫画になりがちになってしまいます。
ストーリーを作る前に、
いくつかキャラ設定をつめていったほうが面白い仕上がりになったり、
最初の段階では想像できなかったような奇想天外な展開が盛り込めたりするようになります。
キャラ作りのプロセスに決まった方法はありませんが、
身近な人をモデルに使うと楽にキャラクターが出来上がってきます。
一見強そうないじめっ子でも、
実はナイーブな一面を持っていたりします。
そういったギャップをたくさん盛り込んでいくと、
漫画に深みが増したり、
ギャグの要素になったりします。
キャラ作りで重要なのが主人公です。
主人公というと、
なんでもできるスーパーマンのような主人公を作りたくなってしまいますが、
完璧な主人公では漫画の面白味が半減してしまいます。
漫画はたいてい、
主人公の成長を描いていますので、
主人公のスタートラインはかなり低いほうが展開の幅が大きく取れます。
主人公は「長所」よりも「短所」を多く設定しましょう。
■ 起承転結のストーリー作成
さて、
いよいよストーリー作成に取り掛かります!
この段階ではおおまかなストーリーを作成していきます。
漫画は、
最初の1コマ目にインパクトのあるシーンを入れるのが定石です。
連載の最初で読者の目を引かなければならないからです。
ですから漫画で言う「起承転結」は、
「起」…最初にインパクト!ストーリー開始。
「承」…ストーリーがだんだんつかめてくる。
「転」…展開が大きく変わる。
「結」…「転」が解決する
という構成になっています。
「転」の内容に気をおきがちですが、
「起」も重要な要素なので気をつけましょう。
また、
「起」から「結」にかけて、
読者のテンションがだんだん上がるような構成にするよう心がけましょう。
■ プロット作成
ついに漫画のストーリーを完成させる時が来ました。
このプロットという段階でストーリーを完成させます。
プロットとは脚本のようなものです。
漫画での各キャラクターの台詞から物語の展開までを文章にして書き記していきます。
プロットの作成の仕方は人それぞれです。
小説のようにすべてを文章に起こし、
ひとつの物語を完成させる人もいれば、
アバウトにキャラの動きだけを記す人もいます。
この段階で、
キャラクターの設定が活きてきます。
■ ネーム作成
プロットでストーリーが完成したら、
いよいよ絵を描いていく工程に移っていきます。
ですが、
いきなり原稿用紙に漫画を描いていくわけではありません。
ネームとは、
漫画の原稿用紙に描く絵の設計図のようなものです。
まっさらな紙(まっさらであればどんな紙でもいいです。裏紙でもかまいません)に線を引いていき、
簡単にキャラクターを描いていきます。
漫画を描いていけばわかりますが、
コマ割と、キャラと吹き出し(キャラの台詞が入る、風船のようなもの)の配置が非常に難しいのです。
このネーム段階では、
それらの配置を決めていきます。
配置の仕方によって、
読者に与える印象ががらりと変わってくるので、
この段階での妥協はしないようにしましょう。
■ 原稿に下書き
ネームが完成したところで、
今度はそのネームを見ながら原稿に下書きしていきます。
下書きの仕方の注意事項などは次回詳しく述べることにしますが、
この段階では、
下書きで描いた絵のレベルがそのまま印刷時に影響してくるので、
絵のレベルを上げていくように努力しましょう。
■ 原稿にペン入れ
ペン入れに関しては以前述べたので、
そちらの記事を参照してください。
参照:
原稿進行状況&漫画の描き方紹介
漫画でよく見る集中線を描いてみよう!
今日の漫画製作状況と枠線引き
■ 修正・トーン貼り
いよいよ仕上げの段階、
これが終わると漫画が完成です!
詳しい説明は後ほど。
各プロセスを簡単に説明しましたが、
次回、
実際に行っているわたしの漫画の作成の流れを振り返って、
今日紹介した漫画製作の基本的な流れに照らし合わせていこうかと思います。
スポンサーサイト
ありがとうございます!
僕は漫画を書こうと思っていたのですがどういう手順で書いていけばいいのか分からなかったのです。ですがここに手順が書いてあったので大助かりです!ありがとうございました!
コメントの投稿
トラックバック
http://cyberutopia.blog8.fc2.com/tb.php/384-4a2279e0