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経営分析(財務・会計)暗記用語集
中小企業診断士の財務・会計は、
計算問題と言いながら覚えなければならない式がたくさんあって、
しかも、名前からなかなか連想できないものも少なくありません・・・
すでに泣きそうです・・・
そこで、
それぞれの式の名前、計算式、式の成り立ち理由などをまとめてみました。
名前だけでは覚えづらくとも、
なぜこの名前でこの式なのか、
ということも一緒に知っておけば、覚えるのも楽かと思います。
ぜひご活用ください。
総資本 = 純資産 + 負債 ( = 総資産)
経営資本 = 流動資産 + 固定資産 - 建設仮勘定 - 投資その他の資産 = 総資産 - 建設仮勘定 - 投資その他資産
総資本のうち、実際の営業に利用されている資本のことです。
建設仮勘定、投資その他の資産は、営業に利用されていません。
自己資本 = 純資産 - 新株予約権
金融費用 = 支払利息 + 手形売却損 + 社債利息 + 社債発行費等償却
資金調達に要する費用のこと。ただし、債権者に対する者(他人資本に属するもの)のみで、株主への配当(自己資本に属するもの)を含まない。
収益性分析
名前のままの計算式が多いよ!
総資本経常利益率 = 経常利益 ÷ 総資本 × 100(%)
ちなみに、経常利益とは「毎期繰り返して発生する事業活動による利益」という意味。
売上高 ? 経常利益までは、毎期繰り返して発生する事業活動になっていることに注目。
総資本事業利益率 = 事業利益 ÷ 総資本 × 100(%)
=( 営業利益 + 受取利息・配当金 + 有価証券利息 ) ÷ 総資本 × 100(%)
総資本事業利益率はROA(Return On Assets)とも言われます。
事業利益は本業の収益力を表しています。
本業の収益力とは、営業活動からの収益と、投資・財務活動からの収益を合わせたものです。
投資・財務からの収益 = 受取利息・配当金 + 有価証券利息と覚えておきましょう。
経営資本営業利益率 = 営業利益 ÷ 経営資本 × 100(%)
= 営業利益 ÷ ( 総資産 - 繰延資産 - 建設仮勘定 - 投資その他の資産 ) × 100(%)
そのまんまですね。
自己資本利益率 = 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)
自己資本利益率はROE(Return of Equity)、または株主資本利益率とも言われます。
自己資本がどれだけ効率的に使われているのかを見ることができます。
投資家が「投下した資本に対し、企業がどれだけの利潤を上げられるのか」を重視したことを背景に生まれた指標です。
高ければ高いほどいいとされますが、自己資本が少なくなると数値が高くなってしまうことにも注意が必要です。
売上高総利益率 = 売上総利益 ÷ 売上高 × 100(%)
粗利益率とも言われます。
そのまんまですね。
売上高営業利益率 = 営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)
そのまんまですね。
売上高経常利益率 = 経常利益 ÷ 売上高 × 100(%)
これもそのまま。
売上高当期純利益率 = 当期純利益 ÷ 売上高 × 100(%)
はい、そのまんま。
売上高売上原価率 = 売上原価 ÷ 売上高 × 100(%)
原価率とも言われます。
これもそのまんまです。
売上高販管費比率 = 販売費及び一般管理費 ÷ 売上高 × 100(%)
そのまんま東。
売上高人件費比率 = 人件費 ÷ 売上高 × 100(%)
そのまんま。
売上高金融費用比率 = 金融費用 ÷ 売上高 × 100(%)
金融比率は、うえのほうに戻ってください。
売上高営業外費用比率 = 営業外費用 ÷ 売上高 × 100(%)
東国原知事。
効率性分析
回転率はほとんど分子が「売上高」です。
売上高でないものを意識して覚えましょう。
総資本回転率 = 売上高 ÷ 総資本 (回)
経営資本回転率 = 売上高 ÷ 経営資本 (回)
売上債権回転率 = 売上高 ÷ 売上債権 (回)
棚卸資産回転率 = 売上高 ÷ 棚卸資産 (回)
有形固定資産回転率 = 売上高 ÷ 有形固定資産 (回)
分子が売上高なものはここまで。
買入債務回転率 = 当期商品仕入高 ÷ ( 支払手形 + 買掛金 ) (回)
一般的には、分子には仕入高ではなく、売上高や売上原価を使用することもある。
ここでは、仕入れに関する数値だけで計算することを覚えておけばよいです。
売上債権回転期間 = ( 12 or 365 ) ÷ 売上債権回転率 ( 月 or 日 )
12を売上債権回転率で割ると、売上債権を平均何ヶ月で売上債権を回収できるか、
365を売上債権回転率で割ると、売上債権を平均何日で売上債権を回収できるか、
といった売上債権回転期間を求められます。
棚卸資産回転期間 = ( 12 or 365 ) ÷ 棚卸資産回転率 ( 月 or 日 )
売上債権回転期間と同じ考え方です。
買入債務回転期間 = ( 12 or 365 ) ÷ 買入債務回転率 ( 月 or 日 )
安全性(流動性)分析
一番覚えるのが大変な式がいっぱい出てきます・・・
なぜこの式になったか、といった周辺知識と一緒に覚えると、忘れにくいです。
流動比率 = 流動資産 ÷ 流動負債 × 100 (%)
1年以内に返済すべき負債(流動負債)を、短期間で換金可能な資産(流動資産)がどの程度カバーしているかを表す指標。
200%以上であると安心です。
当座比率 = 当座資産 ÷ 流動負債 × 100 (%)
流動比率をさらにシビアにした指標。
より換金可能性の高いもの(現金・預金 + 受取手形 + 売掛金 + 有価証券)、つまり当座資産を流動負債で割ります。
換金可能性を高めるため、受取手形、売掛金は貸倒引当金を控除した額を使用します。
固定比率 = 固定資産 ÷ 自己資本 × 100 (%)
固定資産は事業の用に供し事業から得られる収益で回収がなされていくものであることから、借入ではなく自己資本で賄われているのが理想である、という考え方に基づきます。
つまり、この指標が100%以上となった場合、固定資産の調達について他人資本にも依存していることを示します。
固定長期適合率 = 固定資産 ÷ ( 自己資本 + 固定負債 ) × 100 (%)
固定比率100%を未満が望ましいとはいったものの、多くの企業は、設備等の資産に投資するための資金を、株式の発行等による株主資本のみによって賄うことができず、銀行等からの借入や社債等を発行して(=固定負債)賄っている。そのために、固定比率は100%を超えている。
そこで、日本の実情に即した財務の安全性を検討するためには、固定比率よりも、固定負債をも考慮した固定長期適合率が適当であると考えられている。この指標は、低ければ低いほど好ましい。
自己資本比率 = 自己資本 ÷ 総資本 × 100 (%)
全体の資本のうち、返済不要の資本(自己資本)がどれくらいあるか、を示す指標です。
70%以上が理想、40%以上なら倒産しにくいといわれています。
負債比率 = 負債 ÷ 自己資本 × 100 (%)
レバレッジ比率、ギアリング比率とも。
返済義務のある他人資本がどれだけ返済義務のない自己資本でカバーされているかを示し、低いほど財務の安定性が高いと言えます。
インタレストガバレッジレシオ = 事業利益 ÷ 金融費用 (倍)
営業利益が支払利息の何倍かということがわかりますので、企業の支払利息の支払能力を判断する際に利用します。
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